様々な技法・モチーフを用いて新たな表現方法を
探る現代美術の世界。
その中で注目されるのがアーティストの足立篤史(あだち あつし)さん。
古新聞を使った作品はどれも超絶リアル!
今回の記事では、細部にまでこだわった足立さんの作品について
ご紹介します。
出典元:https://adachiatsushi.com/
目次
足立篤史さんの古新聞アートがリアルすぎる!
足立さんの作品のコンセプトは、ズバリ
「記憶を記録すること」。
いきなり、難しそうですね(>_<)
古い新聞記事を素材としていますが、
ただ無作為に切って貼って・・ということではなく、
そのモチーフとなっているものの時代や背景、
テーマを表す文字が見えるように作られています!
例えばこちらはあの鉄人28号。
よく見ると「日本再軍備」や「原子力」、
「子供の反抗心」といった文字を読み取ることができます。
出典元:https://adachiatsushi.com/
これは、もともと鉄人は戦争中の“決戦兵器”として開発されたこと。
それを子供である「金田少年」がリモコンで操ることを
示唆しているんだとか!
表現の緻密さのレベルが恐ろしいですね(^^ゞ
他にも補給艦であれば、その当時の食事、食糧事情に
関する記事の新聞。
イギリスの戦闘機ならば当然その時の英字新聞
といった感じで、徹底されています。
作品自体がミニチュア模型のように小さいものが多いため、
普通の新聞だと文字が大きすぎてしまいます。
そこで、「縮刷版」という一回り小さく印刷された
記録用の新聞紙を使用しているとのこと。
当時の新聞にこだわっているため、入手困難な場合も
やはりあるそうです。
東京・神田の古書店街や“蚤(のみ)の市”、
ネットオークションを駆使してストックを貯めているとは、
これだけでも大変な手間ヒマがかかっていますよね(T_T)
記憶にないくらい小さい頃から作ったり
描いたりが好きだったという足立さん。
お祖父さんの家が横須賀にあったことも
大きな影響を与えました。
横須賀というと、旧日本海軍や海上自衛隊、
アメリカ海軍の基地がありますよね。
戦艦などが身近な存在であり、
よく模型を買ってもらったそうです。
そこからミリタリーマニアへは一直線でした(笑)
鉄でできた機械という硬くて冷たいものを、
紙でできた新聞紙という柔らかいもので
表現するというところに面白みがあるとのこと。
芸術家の方のお言葉は深いですね<m(__)m>
世界中にファンを持つ孤高の陶芸家、
辻村史朗さんの情報はこちらから☆
足立篤史さんの作品は購入可能?
足立さんのアート作品は、現代アート販売の
オンラインストア「タグボート」にて購入できます!
ラインアップを覗いてみると・・
例えばこちらはタイトル「No.78」。
旧日本軍の有名な戦闘機、ゼロ戦です。
出典元:https://ec.tagboat.com/
「戦力増強」など、当時の新聞の
勇ましい文字が刻まれています。
手の平サイズなのに、このリアルさ!
価格は60,500円(税込)となっています。
当ブログ管理人・ダスティが個人的に気になったのは
コチラ!
出典元:https://ec.tagboat.com/
そう、皆様お馴染み“金田のバイク”です!
これはカッコイイ!
作品名は「#2020」。
そういえば、『AKIRA』の舞台は東京オリンピックが
開催される2020年という設定でしたね。
しっかりと2020の数字が刻まれています!
こちらは残念ながら完売御礼。
お値段は33万円です・・
足立篤史さんの展覧会が開催!
足立さんの超精密なアートを鑑賞したい!
というアナタへ、展覧会の情報です♪
・PEACEFUL展
「POWER OF ART」をコンセプトに、コロナ禍であっても
作品を通して少しでも元気になってもらえるような
多種多様な作品を展示。
前期後期に分かれて、計8名のアーティストの作品を
観ることができます。
足立さんは後期日程に出展予定。
会期:2021年7月30日(金)~8月8日(日)
時間:平日12時~19時 土日祝12時~17時 会期中無休
会場:石川画廊
東京都中央区銀座7-7-8
JR新橋駅
・Familiae Sylvanian
展覧会タイトルの「ファミリエ・スィルバーニアン」とは
「シルバニア・ファミリー」のこと。
足立さんを含む7名のアーティストが、
それぞれの“小さな世界”を表現する企画展とのことです。
会期:2021年8月10日(火)~21日(土)
時間:15時~20時(最終日18時まで)
会場:Art Lab TOKYO
東京都台東区浅草橋4-5-2 片桐ビル1F
JR/地下鉄日比谷線「秋葉原駅」より徒歩8分
まとめ
精巧な模型を古新聞で表現する現代美術の
アーティスト、足立篤史さんについてお届けしました。
これからもどんな作品を創作されていくのか、楽しみですね。
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