環境の変化により、人間と自然を巡る様々な
問題が発生しています。
その内の一つが、動物が田畑を荒らしてしまう「獣害」。
そんな獣害に立ち向かっているのが、
“雅(まさ)ねえ”と呼ばれる獣害対策の専門家!
本日の記事では、雅ねえについて気になる情報をご紹介します。
右端が“雅ねえ”
出典元:https://www.town.shimane-misato.lg.jp/
目次
雅(まさ)ねえの本名は何?
中国山地の小さな町、島根県美郷町の
獣害対策に取り組んでいる雅ねえ(まさねえ)。
まずは、やはり気になるそのお名前。
雅ねえの本名は、井上雅央(いのうえ まさてる)さんです。
出典元:https://blog.goo.ne.jp/miwayama-no-fumotode
実は、後述するように博士号まで取られた方で
いらっしゃるため、敬称としては「先生」が一般的と
思われますが、「井上先生」と呼ぶと
罰金を払わなければいけないそうですw
このことだけをもってしても、地域の方と寄り添う
雅ねえの心意気が伝わってきますよね☆
ちなみに、雅ねえは男性ですが、表記が
“雅姉”でないのは、その意味もあると思われます。
トマト嫌いなのにトマト農家?
雅(まさ)ねえの経歴を知りたい!
お名前は判明しましたが、未だに謎の多い(?)雅ねえ。
どういった経歴をお持ちなのでしょうか?
雅ねえは、1949年生まれの奈良県出身。
学歴としては、
・愛媛大学大学院農学研究科修士課程修了
・京都大学博士(農学)
ということで、まさに農学のスペシャリスト!
職歴としては、
・奈良県農業試験場
・果樹振興センター
・高原農業振興センター
にて勤務。
その後、独立行政法人農研機構の
近畿中国四国農業研究センターにて
鳥獣害研究チーム長を務められました。
長過ぎる肩書(^^ゞ
この時、美郷町の獣害被害対策をテーマに
取り組んだことがきっかけで、美郷町に移住することに
なったそうです。
退職後は近畿中国四国農業研究センターの専門員として、
全国各地で鳥獣被害対策のエキスパートとして
活動を継続されています。
雅(まさ)ねえの獣害研究家とは?
あまり聞き慣れない、獣害研究家という職業。
文字通り、イノシシやシカ、クマ、サルなどの
野生動物が田畑を食い荒らす「獣害」を
専門に扱う方を指します。
ただし、雅ねえが考える対策方法は一味違います!
例えば…
・果樹の背を低くする
果物の樹の背丈を低くコントロールすることで、
脚立を使うことなく、お年寄りでも手入れが楽ちん。
そして、木の全体に手が届くため、
成った実を全て収穫することができます。
そうすることで余分な実が地面に落ちないため、
動物がそれを食べようと寄ってこないというアイディア!
さすが、雅ねえです♪
出典元:https://www.town.shimane-misato.lg.jp/
・畑の作物の配置をひと工夫
畑の外側にはトウガラシやシソ、コンニャクイモを、
内側には農家さんが育てたい作物を植えます。
外側にある作物はどれもサルが嫌いな食べ物、
よってサルが柵の外から手を伸ばしても
嫌いなものにしかありつけないという算段。
こちらもグッジョブ☆
・ハンターに頼らず、地元住民が主体となる
獣害対策というと、ハンターの方が鉄砲で
動物を仕留めるというイメージがありますが、
雅ねえ流では、地域の方、特におばちゃんが主体!
正しい対策をとれば、しっかりと効果は出るとのことです。
まとめ
獣害研究家として、全国の悩める農家さんに
引っ張りだこ、「NHKスペシャル」にも出演される
“雅ねえ”こと井上雅央さんについてご紹介しました。
普段から口にする野菜も、こうした
皆様の地道な努力によって私たちのもとに届けられて
いると知り、改めて感謝せねばと思いました。
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