地球温暖化のせいか、近年の日本の夏はますます
暑さを増しています。
最高気温が35℃を超える”猛暑日”という言葉にも
慣れてきてしまいましたが、そんな中過酷なのが
作業現場。
そこで”冷房を着る”という発想で大成功したのが空調服。
今回の記事では、空調服の生みの親である
市ヶ谷弘司(いちがや ひろし)さんについて特集します。
出典元:https://ichigayahiroshi.com
目次
市ヶ谷弘司さんは空調服を発明!
市ヶ谷さんは1947年生まれ。
肩書は空調服創業者、発明家、エンジニア、作家、小説家。
すでにこの時点でマルチな天才ということがうかがえます(^^ゞ
大学を卒業後、ソニーに入社、
ブラウン管の部署で働いていた市ヶ谷さん。
42歳という若さで早期退職して「株式会社セフト研究所」を設立、
地球温暖化に危機感を抱いたことから冷却製品の
開発に取り組みます。
そこで初めに思いついたのが「海を白くする」こと。
白い服は太陽光を反射します。
その要領で地球を白くすれば温暖化を解決できるのでは?
というアイディア。
さすが、天才の発想は一般人には思い浮かばないですよね。
しかし、やはりというか、実現は難しかったそうです(笑)
でも、こんなことで市ヶ谷さんはへこたれません。
次にとりかかったのは小さいクーラーの開発。
ポイントは2つあったそうです。
一つは水。
冷蔵庫やエアコンといった冷却装置は、
基本的に気化熱といって水が蒸発する時に周囲の
熱を奪う仕組みを利用しています。
二つ目は人の温度の感じ方。
30℃の部屋は暑いのに、30度のお風呂は冷たく感じるのはなぜか?
これは、空気と水で熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が
違うからなんだとか。
たしかに言われてみれば、その通りですよね。
身体の近くの空気を皮膚の温度より低くできると、
人は暑さを感じないとのこと。
この2点からひらめいた市ヶ谷さん。
そもそも部屋全体を冷やす必要はない。
人が涼しく感じられればOK
と結論付けます。
そこから2004年に生まれたのがファン付き作業服、
いわゆる空調服です!
(ちなみに「空調服」という名称は、
市ヶ谷さんの会社の登録商標、特許となっています)
出典元:https://www.9229.co.jp/
ファンで服の中に外気を送り込んで
涼しくするという今までになかった発想。
しかし、まったくの新しい製品なので
なかなか販売は伸びなかったそう。
転機となったのは、2010年にバッテリーを
それまでの乾電池やニッケル水素電池から
より長く持つリチウムイオン電池に変えたこと。
これにより8時間持つようになり、
建設現場を中心に普及し始めました。
現在は年間130万着を生産しているとのこと!
これはスゴイですね☆
空調服の大ヒットを受けて、
今ではワークマンや紳士服の青木、デサントなど
大手企業も参入するマーケットとなりました。
現場での作業服というと特殊なイメージがありますが、
最近では半袖タイプやカモフラージュ柄など、
ファッション性の高いものや
アウトドアに使えるものも販売されていて、
街中で普通に着ていても気付かない程に進化しています!
出典元:https://workman.jp/shop
こちらなんて、特に違和感ないですよね♪
天才プログラマー、登大遊さんが
日本のテレワークを支えています!
市ヶ谷弘司さんの最新作は空調フェイスシールド!
市ヶ谷さんの発明の最新作が
空調フェイスシールド!
フィルター越しに浄化した空気をシールド内に取り込み、
排気用フィルターを通して吐いた息を排出する
仕組みとなっています。
出典元:https://www.9229.co.jp/
なかなかの近未来的なデザインですね(^^ゞ
その特徴は・・
・フィルターは感染防止のための吸気フィルターに加えて、
使用者が保菌していた場合に外部へ飛沫を出さないよう
排気側にもフィルターを搭載。
・柔軟性に富んだスポンジを採用、
様々な顔の形状にフィットすることで、シールドの機密を確保。
・吐いた息を瞬時に排出するため、蒸れない設計。
・メガネをかけている方でも着用OK
とのこと。
ウィズコロナ時代の必需品となるかもしれませんね!
価格はSサイズ、Lサイズともに14,850円(税込)。
楽天市場から購入可能です☆
まとめ
天才発明家、市ヶ谷弘司さんとその発明品に
ついてご紹介しました。
将来はエジソン、ドクター中松に続く発明家として
伝記が出版されることを期待したいと思います(^^ゞ
コメント